NHK BS ハイビジョン 『アインシュタインの眼』 2010 年 9 月 12 日放送

『アインシュタインの眼』の番組ロゴ、放送日時、番組概要の画像

2010年9月12日(日)、NHK BSハイビジョン放送、『アインシュタインの眼』に「#113 シューズ ~疲れは足元から防げ!~」というテーマで院長吉野匠がゲスト出演しました。司会の古田敦也さんと、リポーターの三須亜希子さんの番組進行のもと、靴とカラダの関係をスーパーカメラを用いて検証して行きました。

【番組概要】

出演者 番組キャプチャー画像

行楽の秋は、ハイキング、トレッキング、ウォーキングと、何かと歩くことが多い季節。
気持ちよく歩くために欠かせないのが、足にぴったり合ったシューズ。しかし、足に合わないと、疲労度がまったくかわってくるという。そこで、シューズとカラダの疲れの相関関係を、スーパーカメラで解き明かしていく。

まず、歩くときに足がシューズ内でどう動いているかを観察。すると靴が足に合っていると、足の上下運動と連動して足裏がアーチ状になったり平らになったりすることが判明。

さらに、筋肉の動きを視覚化するマジックミラーを使って歩く時の筋肉の様子を分析すると、靴が合っているときにはお尻の筋肉を頻繁に使い、合っていない時にはふくらはぎや太ももの筋肉を多く使うという違いがあったこの違いがどう疲れに影響するのか解き明かす。

そして、足の負担軽減の最先端技術が凝縮されているバスケットシューズにも注目。他のシューズを履いた場合との比較を、ハイスピードカメラで撮影し、いかにバスケットシューズが高いジャンプや俊敏な身のこなしを助けているかを徹底分析する。

まず、歩くときに足がシューズ内でどう動いているかを観察。すると靴が足に合っていると、足の上下運動と連動して足裏がアーチ状になったり平らになったりすることが判明。

さらに、筋肉の動きを視覚化するマジックミラーを使って歩く時の筋肉の様子を分析すると、靴が合っているときにはお尻の筋肉を頻繁に使い、合っていない時にはふくらはぎや太ももの筋肉を多く使うという違いがあったこの違いがどう疲れに影響するのか解き明かす。

そして、足の負担軽減の最先端技術が凝縮されているバスケットシューズにも注目。他のシューズを履いた場合との比較を、ハイスピードカメラで撮影し、いかにバスケットシューズが高いジャンプや俊敏な身のこなしを助けているかを徹底分析する。

『アインシュタインの眼』 2010 年 9 月 12 日放送

番組タイトル
今回の番組テーマ

靴とカラダの関係をスーパーカメラで検証して行く!

01

(番組キャプチャ)出演者紹介、三須 亜希子

チームアインシュタイン
三須 亜希子

02

(番組キャプチャ)出演者紹介、古田 敦也

古田 敦也

03

(番組キャプチャ)出演者紹介、吉野整形外科院長 吉野 匠

吉野整形外科 院長
吉野 匠

04

(番組キャプチャ)古田さんと吉野院長が椅子に座って挨拶を交わす

05

(番組キャプチャ)靴を履いた足元アップ

05

(番組キャプチャ)靴を履いた足元アップ

06

(番組キャプチャ)人混みを背景に、疲れの秘密に迫る!と表示された導入

07

(番組キャプチャ)古田さんと三須さんが横に並び、タイトルコールをする

アインシュタインの眼、オープン!

08

(番組キャプチャ)透明な2足の靴に足を入れ、ゆとりがある様子と窮屈な様子を見せる

塩化ビニールの素材でできた透明な2種類の靴を作成。1つはゆとりのある靴、もう1つは少し窮屈な靴。
ゆとりのある靴は足の指が伸びきっていて、少し窮屈な靴では指が曲がっていることが分かる。
ハイスピードカメラで歩行時の指の動きを観察すると、ゆとりのある靴では指が動かず、窮屈な靴では指が良く動いていることが分かった。

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(番組キャプチャ)ハイスピードカメラで、透明な靴のゆとりがある指の動きと窮屈な指の動きを見せる

光ファイバーセンサーを用いて靴の中の指の動きをみてみたところ、ゆとりのある靴では足の指はほとんど動かず、窮屈な靴では足の指が山なりのアーチを描きながら激しく上下運動していることが分かった。

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(番組キャプチャ)光ファイバーセンサーを用いて、ゆとりがある指の動きと窮屈な指の動きを見せる

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(番組キャプチャ)透明な靴の底に装置がついた、足圧分布測定システムが登場

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(番組キャプチャ)透明な靴の底に装置がついた、足圧分布測定システムが登場

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(番組キャプチャ)足底圧測定装置で測った、ゆとりがある靴と窮屈な靴の足裏の圧の分布を比較表示

さらに足底圧測定装置を用いて歩行時の足裏の圧のかかり方をみてみると、ゆとりのある靴では蹴り返す際に指先に力が入らず、少し窮屈なタイプの靴だと親指の先にしっかりと力が加わり、地面を力強く蹴り返していることが分かる。

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(番組キャプチャ)窮屈な靴を履いた足元と、窮屈な靴の足裏の圧の分布を並べて表示

古田さん:靴は少しタイトな方が実は足が疲れにくいというこのなんですかね?

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(番組キャプチャ)古田さんの隣で吉野院長が解説を行う様子

解説

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(番組キャプチャ)吉野院長が足の骨の模型を手にし、横アーチの説明を行う様子の手元

足には横アーチというものがあり、地面からの衝撃を吸収するクッションの役割をしているんです。さらに、アーチがあることにより、指が曲げやすくなり、地面を蹴り返す力が出しやすくもなります。

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(番組キャプチャ)吉野院長が足の骨の模型を手にし、横アーチの説明を行う様子の上半身

ゆとりのある靴だとアーチがつぶれ足が広がってしまうので指先に力が入りづらくなります。一方、少し窮屈気味の靴だと足が両脇から締め付けられるので、それによって横アーチが出来、力が出しやすく、靴の中での足の横のぶれもなくなるので安定した歩行ができ、疲れにくくなるのです。

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(番組キャプチャ)吉野院長が古田さんと三須さんに説明をしているスタジオの様子

三須さん:それでは先生、靴の横幅は広いものよりも狭いものの方が良いということですか?

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(番組キャプチャ)古田さんの隣で吉野院長が解説を行う様子

実はそうとも言えません。靴の横幅のサイズはゆとりがあり過ぎても疲れ易くなりいけませんし、逆に窮屈過ぎても足にタコなどをつくってしまい、痛くて歩くのが大変です。

ほど良い締め付け感があるもの、いわば「フィット感のある靴」というのがその人に合った良い靴といえるでしょう。

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(番組キャプチャ)吉野院長の隣で、古田さんが手を動かしながら解説を聞いている様子

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(番組キャプチャ)三須さんの前に吉野院長と古田さんが座り話を聞いている

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(番組キャプチャ)三須さんの前に吉野院長と古田さんが座り話を聞いている

靴とカラダの関係をスーパーカメラで検証して行く!

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(番組キャプチャ)二つの靴底の写真が並んでおり、ゆとりがある靴は踵の内側に赤丸、窮屈な靴は踵の外側に赤丸が表示されている

足に合った靴を履いた時は足は踵の外側から地面に接地するが、足に合っていないぶかぶかの靴を履いたときは、踵の内側から地面に接地していることが映像の結果から分かった。

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(番組キャプチャ)三須さんの前に吉野院長と古田さんが座っており、吉野院長が説明をしている

フィットした靴を履いた場合は足のアーチが保たれるため、踵の外側から地面に接地するという正常の歩行ができますが、靴の中で足が不安定になるゆるい靴を履いた場合はアーチがつぶれやすくなり、踵の内側から接地するようになるんです。

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(番組キャプチャ)古田さんの隣で、靴の足底を見せながら説明をする吉野院長

また、靴底の減り方によってその人の足の特徴や歩き方の癖がわかってしまいます。アーチのつぶれた扁平足や外反母趾のひとは踵の内側や指の付け根のあたりの靴の真ん中が削れやすくなります。

靴によって変わる筋肉の使い方

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(番組キャプチャ)マジックミラーシステムで解析された歩行時の画像

「マジックミラーシステム」
16 個の小型筋電計と、35 個のマーカーを全身に取り付け、その動きをさまざまな角度からカメラでとらえ、体の動きと筋肉の動きを解析する装置。
これを用い、ゆとりのある靴と窮屈な靴で筋肉の使い方の違いがあるのかを解析した。

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(番組キャプチャ)16個の小型筋電計と、35個のマーカーを全身に取り付け歩く女性

解説

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(番組キャプチャ)マジックミラーシステムで解析された腰回りの画像

フィットした靴だとおしりの筋肉をおもに使って歩いていますが、ゆるい靴を履いた場合は靴の中で足が不安定になるため、ふくらはぎや太腿の裏の筋肉を頻繁に使って歩くようになります。

その結果、余計な筋肉を使う分、足が疲れやすくなってしまうのです。

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(番組キャプチャ)マジックミラーシステムで解析されたふくらはぎの画像

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(番組キャプチャ)マジックミラーシステムで解析された太ももの画像

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(番組キャプチャ)(番組キャプチャ)マジックミラーシステムで解析された太ももの画像

最新の技術が組み込まれているスポーツシューズに注目

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(番組キャプチャ)スポーツシューズのイメージ画像

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(番組キャプチャ)バスケ選手のイメージ画像

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(番組キャプチャ)バスケ選手のイメージ画像

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(番組キャプチャ)バスケ選手が足に力を入れる様子の足元アップ

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(番組キャプチャ)スタジオでスポーツシューズを手に取る古田さんと、それを見ている吉野院長と三須さん

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(番組キャプチャ)スタジオでスポーツシューズを手に取る古田さんと、それを見ている吉野院長と三須さん

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(番組キャプチャ)吉野院長に質問をする古田さんの横顔

古田さん:先生、今日は靴というテーマで掘り下げてきましたが、改めて靴の大切さとはどんなことが挙げられますか?

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(番組キャプチャ)吉野院長越しに解説を聞く古田さんの様子

我々日本人が靴を履き始めたのは、明治以降と最近の話で、日本人にとって靴の歴史はまだまだ大変浅いといえます。

したがって、正しい靴を選ぶという考え方においては日本人は欧米人に比べると非常に疎いともいえます。

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(番組キャプチャ)足を入れた透明な靴の爪先部分が表示され、左上に番組ロゴ、右下に「NHK終」のマークが表示される

靴には、足を保護する役割と足の持つ機能を高めるという重要な役割をもっています。それと同時にファッションとしての役割もあります。

今後、私たちが靴とうまく付き合っていくためには、その機能性とファッション性をうまく使い分け、TPOに合わせてサイズの合った正しい靴選びをして行かなければいけないと考えています。

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